１７年間乗り続けているバイクがあります。
中学生のころから憧れいた車種だったので大事にしています。
数年前に交換したある部品が原因で、先日走行中に冷却水が吹き出すトラブルに
見舞われました。
交換部品を取り寄せ、さあ直そうと取りかかったところ、その部品を元ある位置から
１センチ程度移動させて取り付けないと、また同じトラブルになってしまうころが判明。
これは容易にこなせる作業だったのですが、軽く考えたその「１センチ」。
予想以上にまわりの部品に与える影響が大きく、結局２～３時間で終わるはずの
作業が、ほぼ丸２日を要する事になってしまいました。
限られたスペースの中で、納めなければならない部品がたくさんあるバイクは、
緻密に計算されてそれぞれの部品のレイアウトが決められています。
整備していると、ときに「なんでこんなところに・・・」と素人考えで思ってしまうことが
度々ありますが、全て作られた技術者の苦心の末の結果なのだと思います。
最近のクルマやバイクは非常に良くできていて壊れにくくなりました。
又、壊れても素人では交換不可能な構造になっていることが多く、お店に頼むしか
ないケースがほとんでです。
クルマやバイクは機械です。
機械は自分で手を汚して直した分、自分に近づいてくれる物です。
メーカーや技術者の努力で、日々進化していくクルマやバイクはすばらしいですが、
ユーザーが手を汚せる部分を残しておいてほしいものです。