営業所案内

本社

『昔のギョーカイの慣習➀』

私がこの不動産業界に入ったのは昭和59年で通算すると36年のキャリアになります。不動産の契約や取引の際に領収書を作成する事がありますよね。

皆さんはアラビア数字を普通に使っているかと思いますが、私がこの業界で最初に勤務した会社の3日間の泊まり込み研修・講義で缶詰にされて教わったのは領収書や契約書の額面には壱・弐(貮)・参・四・伍・六・七・八・九・拾・佰(陌)・仟(阡)・萬・圓の『旧漢字ではない漢数字/大字』を使うように教わりました。

_20201004_111218   _20201004_111249

当時の領収書はカーボン複写式の手書きのものがほとんどなので後で額面の偽造や加筆されないようにとの慣習からです。

現在ではワードやエクセルで作るの領収書なので上からなぞって加筆や偽造しても不自然極まりないのですけどね。

で、現在も私はそれにならって契約書フォームにはアラビア数字しか入力できないので、そうしていますが、相変わらず、領収書には「漢数字/大字」を使っています。

もっともお若い方は読めない方もいるので額面の末尾に()書きでアラビア数字表記もしています。

清算金などでは1円単位になるものだとワード文書の領収書の額面枠を目いっぱい拡げて使わなければならなくなることも多いので、読みにくい事、この上ないのですが・・・。

又、今日の「六」は旧漢数字では「陸」です。

_20201004_111341

建物構造の屋根形状を表すのに平らな屋根を意味する「陸屋根」表記がありますが、皆さんは「りくやね」と呼んでいるかと思います。

間違いとまでは云えないのですが「ろくやね」と読むのが正しいとされる文献があり、私も当時に「ろくやね」と読むと教わりました。

これからも私は領収書には拘って漢数字表記と「ろくやね」読みを続けようと思います。

次回は「昔のギョーカイの慣習➁」として収益物件の取引方法/持ち廻り取引(関西方式)編をアップします。